詐欺の話

結構昔、手前がまだ実家暮らしで弟が小学生の頃なので10年くらい前だとは思うんですが家に詐欺(らしき)電話が来たことが何度かありました。当時から小賢しいタイプの子供だった手前は引っかかりはしなかったんですが、今思い返すと色々なことを考える人間がいるなぁ、とか思ったものです。今日ふと思い出したので、作業の合間にそのうちの一つをば。


内容としては単純なものでして

  • 弟さんの小学校出入りの写真屋だが、個人写真を撮ったときの分類用に渡された名簿を紛失した
  • 名簿が手元にあれば電話番号と名前を教えて欲しい

という旨でした。丁度ニュースやら何やらで詐欺電話が横行していた時期だったこともあり、家族のうち分別がつく人間は気をつけていたと思うんですが、電話を取ったのが間の悪いことに件の小学生の弟でした。当然相手の話術やら何やらで煙に巻かれて名簿を探し始めるわけでして…「名簿ない〜?」と。とりあえず弟に代わって話しを聞くと怪しいことこの上ないんですよね。そこで「学校の方に連絡して下さい」というような事を言って切ったことは覚えているんですが、電話相手の“気の利いた”返しの一言が全く思い出せません。オチが弱い話ですが、まぁ十年前なのでこんなものかなぁ。


今考えるとどうやってウチのような「子供のいる家」の電話番号を見つけたのか、出入りの写真屋の名前を知っていたのか、とかいった疑問が浮かんできます。考えられるパターンとしては、

  • ある程度内部事情を知る人間の仕業
  • 手当たり次第に同じ内容の電話をかけた
  • 不完全だが名簿が流出していた

あたりでしょうか。十年前といえば一昔とかいわれてしまうほどですし、個人情報の扱いなんかも今とは比べ物にならないくらい、いい加減な時代でした。そもそもネットワーク自体がほとんど無かったですし、それを考えると情報流出なんて大したこと無かったのかもしれません。
ま、中学生の手前に詐欺電話の相手が出来るほど大らかな田舎だったってだけかもしれませんが。